【あなたの◯◯◯、間違ってるかも?】たった2分でメンタルを思いのままにコントロールする方法

うつみこころ

あなたは持っていますか?いざという時、自分のメンタルをコントロールする方法。

「緊張とか焦りを、自在にコントロールできたらいいのにな〜!」と、誰しも思いますよね。

なぜなら緊張がともなう場面とは、その人にとって重要な局面であることがほとんど。そんな時、メンタルをコントロールできるかどうかで未来が変わると言っても過言ではありません。

そんな時、不安や焦りをコントロールできないままでいると、

時間をかけて準備して、いよいよ臨む大事なプレゼン。しかし、本番になると緊張して、上手く話せず大失敗。練習では完璧だったのに、昇進のチャンスを同期に譲ってしまった…。

模試ではB判定で、少し不安が残る試験本番。制限時間に焦ってしまい、ケアレスミス連発。第一志望の学校に行けず、「あの学校に行けていたらこんな人生じゃなかったのかも…」と、一生の後悔を作ってしまった…。

できる事は全てやった、あとは本番を乗り切るだけ。
だけど本番のメンタルひとつで、これまでの努力がすべて無駄になってしまう…。

こんな理不尽な結果は、絶対に避けたい。

その為に、あなたはどのように緊張や焦りをコントロールしていますか?

もっとも代表的な方法が深呼吸でしょう。リラックスといえば深呼吸。小さな子供でも知っています。

でも…、深呼吸の効果を実感したこと、ありますか?

私は微妙なところでした。みんながリラックスできるって言うから、私もできてる気がする。だけど実際は…うーん、分からん。

そんな、効果があるのか定かでない深呼吸を、一発で改善する方法がありました。

実は、みんながやってる「吸って〜…吐いて〜…」は大間違い。

正しい「順番」と「長さ」を知らないと、深呼吸の効果は得られないのです。(具体的な解説は後述します。)

正しい深呼吸の方法を知り、メンタルを自在にコントロールできるようになれば、

どんなプレゼンでも冷静沈着。社長の前だろうと最大のパフォーマンスを発揮し、一目置かれる存在に。

試験本番の焦りなんてさらさら無縁。運に左右されず、実力以上のパフォーマンスで判定ギリギリの学校でもサラッと合格。

このように、あなたの人生における大事な局面で、強力な武器となるでしょう。

この記事では、あなたの深呼吸の方法についての勘違いを解き、深呼吸が持つ本当の力を解説します。

この記事を読み終えたら、実際に取り組んでみて、あなた自身で違いを体感してください。

そして、正しい深呼吸を習慣的におこなってみてください。メンタルを自在にコントロールできるようになることを目指しましょう。

あなたの生活や仕事において必ず役に立つ、一生使える「セルフコントロール・ハック」になりますよ。

多くの人が間違っている、深呼吸の方法

早速ですが、皆さんがおこなっている「吸って〜…吐いて〜…」の深呼吸がいかに不自然であるか、体感していただきましょう。

まず深呼吸といえばラジオ体操。掛け声の通りに行うと、次のようになります。

  1. 胸を開くイメージで(体を伸ばして)、深く息を吸う
  2. 空気を押し出すイメージ(体を縮ませて)、吐く

吸うときに伸びて、吐くときに縮む。

これは、多くの方がやっている深呼吸だと思います。次は、以下の通りに深呼吸してみてください。

  1. うつ伏せに寝転び、手を頭の上に伸ばす
  2. 大きく息を吸う
  3. 深く息を吐く

こうすると、息を吸う時は体が縮むし、吐くときにびよ〜んと伸びる感じがする。

…あれ?逆じゃね…?

そうなんです。

本来、大きく息を吸うと体は縮み(緊張し)、吐くと伸びる(リラックスする)。この自然な呼吸は、ラジオ体操の呼吸とはまったく異なります。

試しに、うつ伏せになって体を伸ばしながら息を吸ってみてください。自然に吸えないでしょ?体を縮ませながら吐いてみても、同じく不自然になるはず。

多くの人が深呼吸の効果を実感できないのは、ラジオ体操の不自然な呼吸を行なっているからだと私は考えています。

吸うことから始めると、リラックスできない

うつ伏せになると、息を吐く時にびよ〜んと伸びる感じがしましたね?

つまり自然な呼吸では、息を吐く = リラックス。これは自律神経の働きとして、科学的にも証明されています。1

  • 息を吸えば、交感神経が活性化する = 緊張する
  • 息を吐けば、副交感神経が活性化する = リラックスする

プレゼンの前に「吸って〜…吐いて〜…」とやってみてもリラックスできないのは、これが原因。

最初に息を吸うから、むしろ余計に緊張してしまうのです。

正しい深呼吸のやり方

正しい深呼吸のポイントは「呼吸の順番」と「時間配分」です。その2つに注意して、一緒に深呼吸をしてみてください。

背筋を伸ばす

立っていても、座っていても大丈夫です。できればお腹に手を当てながら行いましょう。

息を吐ききる

まずは肺の中を空っぽにしましょう。無理をして息を吐く必要はありません。

鼻から大きく息を吸う

肩が上下しないように気をつけましょう。お腹が膨らんでいることを感じてください。

口からゆっくり吐く

吸うときの2倍くらいの時間をかけて吐きましょう。緊張や不安、イライラを体の外に出すイメージを合わせると、効果アップです。

だいたい2分ほどかけて、呼吸を繰り返しましょう。

各ポイントについて、詳しく触れていきます。

「先に吐く」が超重要

先ほども説明した通り、先に吸うとリラックスできず、体はこわばるばかりです。

想像してみてください。

あなたはヨガ教室に体験入会しました。

初めてのレッスンが終わり、最後に深呼吸している時、先生にこう言われます。

「はい吸って〜!もっと吸って〜!もっともっと限界まで〜!」

いかがでしょうか。

すでに肺に空気があるところに、さらに空気を取り込もうとするから、どこまで吸えば「満タン」なのか分からない。すると、まるで溺れるように息が苦しくなってしまいます。

では次に、次の通りに息を吸ってみてください。

  1. 肺の中を空っぽにするイメージで息を吐いてから
  2. 力を抜く(自動的に空気が入ってくる)

どうでしょうか。無理に息を吸わなくても、自然とたくさんの空気が取り込めるはずです。

このように、自然に大きな呼吸をするためには、先に吐くことが”超”重要です。

「じゃあやっぱり、ラジオ体操はずっと間違った方法で行われているのか?」

というと、そうではありません。実は、ラジオ体操を詳しく解説したこちらの動画では、「最初は、体に入っている息を全部吐き出して…」と言っています(0:33)。

「深呼吸は吐ききってから始める」のが正しいということは、ここからも分かりますね。

メンタルコントロールのポイントは「時間配分」

順番だけでなく、それぞれの時間配分にも気をつけましょう。

  • 息を吸えば(交感神経が刺激され)緊張し、
  • 息を吐けば(副交感神経が刺激され)リラックスできる

と先ほど書きました。だからリラックスするためには、息を吐くことに比重をおく必要があります。

そのため、息を吐くときは、吸う時間の2倍くらいの時間をかけるよう意識しましょう。

ただ息を吐くのではなく、イライラや不安などの負の感情を吐き出すイメージで行なってください。ゆったりと大きく息を吐いている間、頭も心も落ち着いていくのが実感できると思います。

Tips

リラックスだけじゃない、深呼吸の応用編

深呼吸の時間配分を変えることで、リラックス以外の効果も期待できます。

メンタリスト・DaiGo氏が、著書『自分を操り、不安をなくす 究極のマインドフルネス』で紹介しているのが、深呼吸の応用編。

それが、

  1. 息を「スゥゥ〜〜…」と長く吸い
  2. 「ハッ」と短く吐く

こうすることによって交感神経を優位に働かせ、集中力を上げる効果が得られると言います。

プレゼンや試験の前に、

  • リラックスしたいなら「吐く」ほうを長く
  • 気合いを入れたいなら「吸う」ほうを長く

このように、本来私たちは自律神経に「振り回される側」ですが、深呼吸を使い分ければ、自律神経をある程度コントロールできるのです。

私は以前まで「たかが深呼吸」と思っていましたが、これには驚きました。皆さんもぜひ活用してください。

深呼吸のやりすぎには気をつけて

こんなに便利な深呼吸。

「やればやるほどいいじゃん!」と感じてしまうかもしれませんが、そうではありません。

ヨガや瞑想などを日常的に行い、深呼吸に慣れた方であればいいですが、初心者はやりすぎに注意しましょう。

例えば、日本医師会は深呼吸の適切な回数について、以下のように述べています。

回数は1日5回くらいから始め、慣れたら10~20回が基本ですが、その日の体調に合わせて、無理なく楽しみながらやりましょう。

腹式呼吸のやり方 – 日本医師会
筆者のひとこと

筆者はその昔、吹奏楽部に属していました。

管楽器を吹くためには心肺機能を鍛えなければならないので、入部後のトレーニングの一環として「ロングトーン」(長く息を吐く)の練習が課されていました。

ベテランの先輩方は平気な顔をして十数分の練習メニューをこなしていましたが、私を含む1年生は酸欠ギリギリ。

たかが深呼吸であっても慣れないうちは無理せず、できる範囲から慣らしていこうと決めた筆者なのでした…。

深呼吸に慣れないうちは、1日5回くらいから始めましょう。

終わりに

本記事では、多くの人が勘違いしている深呼吸の方法を正し、本当に効果のある深呼吸の「正しい方法」をお伝えしました。

大切なのは「呼吸の順番」と「時間配分」。最後にもう一度振り返りましょう。

まとめ
背筋を伸ばす

お腹に手を当てて。

息を吐ききる

まずは吐くところから。

鼻から息を吸う

力を抜き、自然に入ってくる空気を取り込む。

口から息を吐く

吸う時の2倍くらいの時間をかけて。

基本の形をこれとして、

  1. 息を「スゥゥ〜〜…」と長く吸い
  2. 「ハッ」と短く吐く

という「集中力を高める深呼吸」も状況に応じて使い分け、メンタルを自在にコントロールできるようになりましょう。

繰り返しますが、ぜひ、この深呼吸を習慣的に行なってください。

  • 眠る前の数分間
  • お風呂に使っている時

などタイミングを決めても良いですし、

  • プレゼンの前、緊張している時
  • タスクに追われて焦っている時
  • ついイライラしてしまう時

など、つい負の感情に押し流されてしまいそうな時に取り組んでみてください。

先日、私も仕事が立て込んで、つい同僚にイライラしてしまうことがありました。

これまでであればタバコやコーヒーで気を紛らわしていましたが、それでは臭いものに蓋をしただけ。根本的に解消するには至らず、数分後にはまたイライラしてしまう…と、まさに負の感情に取り憑かれていました。

しかしその日は違いました。ちょうどこの記事を執筆していたため、私には「深呼吸をする」という手段があったのです。

私はすかさずトイレに逃げ込み、目を閉じ、短いリラクゼーション音楽を聴きながら、ゆっくりと深呼吸をしました。席を離れていた時間は2分程度だったかと思います。たった数分でもその効果は抜群。先ほどまでのイライラが嘘のように、晴れやかな気持ちになれました。

タバコやコーヒーで気を紛らわしただけであれば、仕事が落ち着いてからもイライラが尾を引いていたでしょう。帰宅してからもきっと、「今日は散々な日だった」と1日を振り返り、憂鬱になっていたに違いありません。というか、これまでは毎日がそうでした。

しかし、根本的にイライラを払拭したことで、仕事を終えてからも気分よく、お風呂に浸かりながら「今日は大変だったけど、自分、よく頑張ったな」と考えられました。たった2分で、その日その週を気分よく過ごせるようになったのです。

もちろん、プレゼンや試験などの急場を乗り越えることにも有用です。しかし、ぜひあなたにも深呼吸の「長期的な効果」を実感していただきたいと思います。心に余裕ができて、穏やかな毎日に変わることでしょう。

参考

脚注

  1. 1.The Science of Slow Deep Breathing ↩︎
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ABOUT ME
うつみこころ
うつみこころ
元ギター講師 / ブロガー
音楽大学を卒業後、大手音楽教室のギター講師を勤めるも、コロナ禍の影響でレッスンが縮小し退職。ゼロからのキャリア形成に悩み、自己啓発に傾倒。得た学びを「セルフコントロール・ハック」として多くの人と分かち合うため、ブログを執筆中。
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