“Self Control Hacks”について
あなたが歩んでいるのは、本当に望む人生ですか?
このブログのテーマである「セルフコントロール・ハック」の究極の目的は、「自分の幸せを見つける」ことです。
何を「幸せ」と感じるかは人それぞれであり、他人に決められるものではありません。しかし、私を含め多くの人が、他人に幸せにしてもらおうと考えてしまっているのが現実です。
最たる例は、労働の対価として得られる「お金」でしょう。
特に、好きでもない仕事をしながらお金を得ることは、まさに本当の自分を犠牲にして、他人が用意した(お金という、唯一の画一的な)幸せを受け取っている状態だと言えます。
では、どうして多くの人が他人に幸せにしてもらおうと思ってしまうのでしょうか?
ズバリ、楽だから。
「これさえあれば自分は幸せになれる」というものを見つけるには、時間がかかります。スポーツ、音楽、芸術、ボランティアなど、様々な分野でトライアンドエラーを繰り返す…そこで自分が熱中できるものを見つけられたら、ようやく「本当の幸せ」を知ることができるでしょう。生まれた時から頭の中に答えを持っている人はいません。
それに対し、「お金」は生まれた時から存在しています。
そして、お金さえあれば大抵のものが手に入ることは、努力せずとも自然に理解できます。
だから、「お金」を幸せの象徴であると勘違いしてしまうのです。 残念ながら、これは「他人が用意した幸せ」です。私たちは、「自分だけの幸せ」を見つけなければ、いつかこの世を去る時、「何のために生きた人生だったんだろうか」と後悔するでしょう。
「幸せとはなにか」の答えは、自分で見つけるほかありません。本当に望むものは、自分にしか分からないのですから。
そこで役立つのが、幸せを見つける方法。これがセルフコントロール・ハックです。
セルフコントロールを通じて自分の人生の軸を確立し、どんなことに幸せを感じるかを知る。
目標設定、時間管理、習慣化、瞑想、運動など、様々な方法があります。娯楽や趣味に生きがいを見出す方もいるでしょう。このサイトで紹介するあらゆる「ハック」が、自分の幸せを見つけることにつながっています。
もちろん、最終的な幸せがお金を稼ぐことに落ち着く人もいるでしょう。しかしそのお金は「自分で見つけた幸せ」であり、文字通り、あなたの人生の「宝物」となります。ただなんとなく受け取っていただけの、他人が用意した幸せではありません。
おなじ「お金を稼ぐ」ことの、どちらが幸せかは明白です。お金以外の幸せを見つけるにせよ、お金こそ自分の幸せだと証明するせよ、「セルフコントロール・ハック」はあらゆる人にとって必要なのです。
あなたは、スマホを何時間手放せますか?
セルフコントロール・ハックとは、何か大げさな取り組みや、生活を大きく変える仕組みではありません。毎日の生活に、ほんの少しの工夫を加えるだけで、大きな変化を生み出すことができるのです。
ロサンゼルスからニューヨークへ向かう飛行機に乗っているとしよう。もしパイロットが機首の向きを3.5°だけ南にずらしてロサンゼルス国際空港を離陸したら、ニューヨークではなくワシントンDCに着くだろう。
引用した飛行機の例のように、あくまで「ライフハック」としてほんの少しの変化を取り入れて、最終的に大きな幸せに繋がることを目指す、小さな工夫です。
例えば、スマホ依存は今や、世界に蔓延る現代病のひとつです。そんな中、スマホを手放すために私たちが出来ることはいくつかあります。
- 不要なアプリを消す
- 目の前の仕事に集中する
- 他の趣味を見つける
ただ「やれ」と言われて出来るなら、苦労はありませんね。そこで、セルフコントロール・ハックの出番。
- 思考整理に役立つライフハックを使って、不要なアプリを判断する
- 学習に役立つライフハックを使って、集中力を鍛える
- 自己理解を深めるライフハックを使って、自分の興味を広げる
ポモドーロタイマー、習慣の力を借りる、ジャーナリングをしてみる…こういった工夫を、私は「セルフコントロール・ハック」と呼んでいます。ここで、小さな「ハック」が私の人生の進路を大きく変えた体験をお話しします。
「セルフコントロール」に出会う前
私は2023年にギター講師を退職し、すぐに会社に勤めはじめました。なんとなく選んだ会社員の道。ある時から私は常に焦り、何かに追われているような感覚を抱えていました。目の前のものを楽しむことが出来ず、毎晩眠る前に「今日一日を、いったい何のために過ごしていたんだろうか」と自己嫌悪に陥っていたのです。
「今が変わる時だ」と感じていたものの、なかなか行動に移せずにいました。
読書にハマり、スマホが「嫌になった」
ある時、1冊の本に出会いました。「どのようにして、自分を幸せにするか」をテーマにしたその本には、人付き合いや目標達成などにおけるセルフコントロールのノウハウが書かれていました。
それを読んで私は、現状維持バイアスを打ち破り、新たな挑戦をしようと決めたのです。とはいえ、それは「これまで読んだことのないジャンルの本をもっと読んでみよう」というささやかなものでした。
思いがけず、私は読書にのめり込みました。次から次へと読みたい関連書籍がでてきて、時間はまったく足りていませんでした。
当然、スマホを触る時間は減りました。空き時間の多くは読書に集中しているので、スマホの通知音に不快感を覚えるようになったのです。私は最低限のアプリを残して、他は通知が一切鳴らないようにしました。
顔を上げると、世界が変わった
通知が鳴らないことで、さらにスマホを手に取る頻度は減りました。やがて読みたい本より読み終えた本の方が多くなり、その分だけ生活に「余白」が生まれました。すると
- 同じ晴天でも、日によって変わる空の色
- 電車に乗っている時の、車窓から見える景色
- 気づかないうちに生えていた、観葉植物の芽
- 陽光を反射してキラキラ輝く、グラスを伝う水滴
- 窓際で過ごしている時の、時間とともに移ろう影の形
そういった美しいものに目が止まるようになったのです。
この変化をきっかけに、天気の良い日はできる限り散歩に出かけたり、窓際で陽光を浴びながら本を読んだり、ゲームをするようになりました。スマホには求めていない刺激が溢れているため、触りません。(特にSNSで、世代や性別を隔てた争いなんかを見てしまうと、途端に「最悪の一日」になってしまいます。)
これまで気づきもしなかった世界の表情を知覚できると、それを目一杯感じたいと思うようになります。「今この瞬間、本当にしたいことは何か」が分かるのです。
自分の本当の望みが分かれば、あとはそれに従うだけです。自分に素直に生きられるようになり、眠る前の憂鬱もなくなりました。そればかりか、今したいことだけでなく、明日したいこと、1年後にしたいこと、死ぬまでにしたいことまでハッキリ分かるようになったのです。
そして今、私が一番したいのは、私のこの体験をより多くの人と分かち合うことです。
ただ「本を読む」だけの小さなきっかけから、今生きる目的を見つけたのです。その実現を後押ししたのが、現状維持バイアスを打ち破り、新たな挑戦をするきっかけをくれた「セルフコントロール・ハック」でした。
ぜひあなたも、自分の幸せを見つけてください。できる限りのサポートをいたします。